1.自己肯定感が上がらないのはやり方が間違っているから
自己肯定感が低いと何をやるにしても自信がなく他人に振り回されるし、色んなことに不安になるし自分を責めて苦しくなることも多いです。
自分が嫌いという感覚も自己肯定感の低さからやってきます。
逆に、自己肯定感が高い人は、自分を責めることなく楽しく生きているし自分に対する満足感が高いです。
自己肯定感が高いと自分が好きだと感じる方も多いです。
自己肯定感を上げるだけで人生はとても穏やかで楽しいものになっていくのですが、世の中で言われている自己肯定感の上げ方は多くが間違っているため、「頑張っているのに自己肯定感が一向に上がらない」と感じている方も少なくありません。
私も以前は、能力を上げて成功体験を増やそうとしたり、人から褒められたときは素直に受け取ろうと意識したり、鏡に向かって自分の良いことを言ってみたり、前向きに考えようとしたりしていました。
しかし、能力を上げて成功体験を増やしても、テレビやYouTubeを見ればすごい人は溢れていて、その人たちに比べたら自分は大したことないと落ち込んでいました。
人から褒められたときに受け取ろうと思っても素直になれず頑張っているんだから褒められて当然だよなと感じたり、逆に、褒められない時は、こんなに自分は頑張ってるのになぜ相手は分かってくれないんだと腹を立ててました。
鏡に向かって自分の良いところを言ってみても「何やってんだ」と冷めた気持ちだけ大きくなるし、前向きに考えようと思っても、虚しい気持ちや空回り感がすごかったです。
私も、世の中で言われている自己肯定感の上げ方をいろいろ試しましたが、一向に自己肯定感は上がらず苦戦した1人なんです。
もし、これを見ている方が私と同じように感じているとしたら、ここで紹介する方法をぜひ試してみてください!
ずっと私が探し求めてきた「自己肯定感の上げ方」の答えをお伝えします。
「自分の親が毒親だったから自己肯定感は低くても仕方ない」と諦める必要はないし、「自分はネガティブな性格だから」と、自分の性格を恨む必要もありません。
「自己肯定感をあげる努力ができなかったんだ」と自分を責める必要もありません。
今まではただ単に「自己肯定感を育む方法」を知らなかっただけなんですよね。
なので、これからはぜひ、この方法を実践して自己肯定感を育んでください。
自分の中に自己肯定感が育つと、自分に満足でき昨日とは全く違う新しい人生が始まったような感覚で毎日を生きられるようになります。
ぜひ今後の人生を、穏やかで満たされた気持ちで気持ちよく生きていってくださいね。
2.自己肯定感を育む大方針
さて、早速、自己肯定感を育む大きな方針について、話をしていこうと思います。
その大きな方針というのが、「隠すのは自己否定、さらけ出すのは自己肯定」です。
例えば、友達の前で「できない自分を隠して、できる自分で接する」場合、できない自分を隠していますよね。
なので、この行為は自己否定につながっています。
なかなか、今までの概念にない話だと思うので、ゆっくり理解してもらいたいんですが、
自分を隠すという行為は自己否定につながり、自分を表現していく、さらけ出す行為は自己肯定につながるといことです。
それはなぜなのかを説明するために少しイメージしてもらいたいのですが、
例えば、ここに家があって、その家にお母さんと小学生の子どもが住んでいたとします。
その子はまだ甘えん坊で普段はぼーっとしていて抜けていて、決して賢いタイプではありません。
お母さんから褒められると嬉しいし、お母さんに怒られるととても落ち込むような子どもです。
そんな家にお母さんの友達が来ました。
その時に、お母さんは必死になって子どもに言います。
「あんた、勉強ができる優秀な子どもを演じなさい決して、勉強ができない頭の悪い姿を見せてはいけないよ」と。
そして、お母さんは友達の前で、必死に子どもの抜けてるところや賢くないところをひた隠しにします。
友達が帰った後、優秀な子どもを演じきれたら子どもは褒められ、抜けてるところが出てしまったらお母さんに怒られます。
このような状況で、子どもは何を感じるでしょか?
ちょっと想像してみてください。
きっと、子どもは「勉強ができなくて頭が悪い自分はダメなんだ」と感じますよね。
勉強ができない自分はダメなんだ。
頭が悪くて優秀じゃない自分はダメなんだ。
そんな風に自己肯定感は下がっていきます。
このとき、お母さんは子どもに対して何をしたのかというと、
「子どもの勉強ができないところを隠す」
「子どもが優秀じゃないところを隠す」
ということをしました。
つまり、隠すという行為は「否定」とつながっているということです。
もし逆に、このお母さんが子どもの勉強ができないところや優秀じゃないところも、隠さず友達にさらけ出せていたらどうでしょう。
子どもは「お母さんは自分が勉強できないところとか気にしないんだな」って思いますよね。
そして、子どもの自己肯定感は育っていきます。
つまり、表現することやさらけ出すことは「肯定」とつながっています。
そして、実は、このお母さんと子どものやり取りが私たちの中でも行われているのです。
自分の中のお母さんが「これはダメだ」と隠せば隠すほど、自分の中の子どもは「これはダメなんだ」とがっくり肩を落とし自己肯定感が下がっていきます。
だから、もし、我々が自己肯定感をあげていきたいと思ったら、隠すのではなくさらけ出していけばいいんです!
私たちは、「こんな自分はダメ」「人から良く見られたい」「穏便に済ませたい」
色々な理由で自分を「隠す」ことをしがちです。
そうやって隠しながら自己肯定感を下げているんですよね。
なので、自己肯定感を上げたければ、「隠すのは自己否定、さらけ出すのは自己肯定」という大方針をぜひ覚えておいてください。
3、自己肯定感が自然と上がってしまう行動3選
では、「隠すのは自己否定、さらけ出すのは自己肯定」という大方針を軸に、どうしたら自己肯定感を上げていくことができるのかについて、
代表的なものを3つ紹介していきます。
3-1.嫌なことを嫌だと言う
まず一つ目は「嫌なことを嫌だという」です
嫌な気持ちを言わないということは、嫌な気持ちを「隠す」ことになりますよね。
だから、嫌な気持ちを隠すのではなく、嫌な気持ちを「さらけ出す」をしていきます。
自分の「嫌だ」という気持ちをさらけ出すことで自己肯定感が上がります。
僕も以前は嫌なことを嫌だと言っていませんでした。
昔、友達から「お前」と呼ばれていて嫌だったことがあったのですが、「嫌だ」と言えませんでした。
「お前」って言われると下に見られてる気がして嫌だったのですが、それを言うとそんな小さなことを気にする「小さい奴だ」って思われそうで怖かったのです。
だから、嫌だと言われることを我慢してたんですが、ある日、勇気を出して「嫌だ」って言いいました。
すると、友達は謝ってくれてそれ以降「お前」って言われることはなくなりました。
友達に伝わったことよりも自分の嫌だって気持ちをしっかり表現して伝えられたことがとても嬉しく、自分が頼もしく感じました。
僕の自己肯定感が上がった瞬間ですね。
もし、あなたが「嫌」という気持ちを日々の生活の中で感じているとしたらそれを言っていいんですよ。
嫌と感じていいし、嫌と言っていい。
「嫌」という自分の気持ちを大切にしていいのです。
ぜひ、嫌だと感じた自分の気持ちをさらけ出して、自己肯定感を上げていってくださいね。
3-2.自分の感情をそのまま表現する
2つ目の自己肯定感が上がる行動は、「自分の感情をそのまま表現する」です。
実は怒っていたり落ち込んでいたりしても、その感情を隠してしまうことありますよね。
相手との関係が悪くならないようにと考えたり、場の空気が悪くならないように自分の言動を制限するのはとても自然なことです。
しかし、感情を表現せず隠したままにすることで自己肯定感はどんどん下がっていきます。
自己肯定感を上げるためにはぜひ自分の感情を素直に表現してみてください。
僕も昔は怒りや悲しみ、不安など、ネガティブな感情を表現することはしていませんでした。
「バカにされた!」「下に見られた」などと感じてイライラしたり傷ついたりすることは多かったのですが、それがバレて「心の狭い奴」と相手に思われるのが嫌だったんですよね。
そんな中、心のことを知って自分の感情を表現することを始めました。
怒る時は怒って、悲しい時は悲しむ。
すると、どんな感情も出していいんだという気持ちが大きくなるとともに、「自分の感じるままでいいんだ」「そのままの自分でいいんだ」と自己肯定感が育って行きました。
相手にどう見られるかを優先することはよくあると思いますが、それによって自分の感情を隠すと自己肯定感は育たないんですよね。
ぜひ、相手からの見た目を優先するんじゃなくて、自分の感情を素直に表現することを優先して自己肯定感を育てていってください。
人はネガティブな感情を嫌いがちですが湧いてくる感情は無駄なものではなく、生きる上でとても大切なものなのです。
どんな感情であっても、その感情を感じていいんです。
そして、その感情を表現していっていいんです。
それが自分を大事にすることですからね。
3-3.できない自分を出してみる
自己肯定感を上げる3つ目の行動は「できない自分を出してみる」です。
「できないとダメだ」「できないと嫌われる」と感じてできない自分を隠してできる自分を演出することありますよね。
でも、できない自分を「隠す」ということは自己肯定感を下げる行為です。
なので、自己肯定感を上げるためには、弱音を吐いたりできないことを認めて伝えたりして、できない自分を素直にさらけ出していく必要があります。
1人で背負い込んで無理をして自分で何でもやろうとするのではなく、「助けて」「手伝って」と人の手を借りてみましょう。
できない自分を隠さずに「できないから助けて」と素直にさらけ出すことで、自己肯定感が上がっていきます。
僕もできない自分をさらけ出してみたときの「できなくても良かったんだ」と安心した感覚を今でも覚えています。
できないとダメだとおびえながら生きるのではなく、「できなくてもこのままの自分でいいんだ」と安心しながら毎日を過ごせたら幸せですよね。
「そんな自分も自分なんだ」と自分を受け入れたら、清々しい気持ちで生きていくことができます。
「できない自分はダメだ」と否定して隠すのではなく、「できない自分も自分の一部」として大切に扱ってあげていいのです。
できない自分を出しながら「できなくてもそのままの自分でいい」という感覚をぜひあなたの「当たり前」にしてもらえたらと思います。
4.自己肯定感を上げる行動のまとめ
いかがだったでしょうか?
自己肯定感を上げるカギは実は「隠すのではなくさらけ出すこと」なんです。
この動画で紹介したお母さんと子どものイメージを持ちながら、どうしたら子どもが喜ぶのかを考えてみてください。
「子どもが喜ぶことはイコール自己肯定感が上がること」で「子どもが悲しむことはイコール自己肯定感が下がること」ですからね。
また、そんな風に、悩みを抱えて生きている人たちに、自分の中にいる子どもの自分を喜ばせていってほしいと僕自身は願っています。
それが僕が心理カウンセラーをしている理由なんですが、その話はまた機会があれば別のどこかで話したいと思っています。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。